恋の病に、堕ちてゆく。
「よし。ガーゼも終わった。包帯巻くから、前見てて。歪んだりしたら、自分で直して」
「はい」
「いくぞ」
包帯が背中から前に巻かれる。
青波の手が後ろからお腹に回されて、距離が近くなる。
ひんやりとした手が、時折、脇腹やお腹に触れるが、平気なフリをした。だって、これは不可抗力だから仕方ない。仕方ないよ!
「前、歪んでない?もっときつい方がいい?」
「大丈夫です」
「じゃぁ2周目な」
「はい」
器用に私の背中とお腹周りに包帯を巻き付けて行く。
決して痩せているとは言えない身体を見られてしまっている。恥ずかしすぎる…。
心臓の鼓動がうるさい。
治まれ…手当をしてもらってるだけでしょ。
「これでいいだろ。前も違和感ない?痛くない?」
うろたえる私とは反対に、彼は冷静だった。
「はい」
「よし終わりだ。部屋で髪を乾かそう」
そう言って青波は座り込んだままの私を置いてさっさと洗面所から出て行った。
「はい」
「いくぞ」
包帯が背中から前に巻かれる。
青波の手が後ろからお腹に回されて、距離が近くなる。
ひんやりとした手が、時折、脇腹やお腹に触れるが、平気なフリをした。だって、これは不可抗力だから仕方ない。仕方ないよ!
「前、歪んでない?もっときつい方がいい?」
「大丈夫です」
「じゃぁ2周目な」
「はい」
器用に私の背中とお腹周りに包帯を巻き付けて行く。
決して痩せているとは言えない身体を見られてしまっている。恥ずかしすぎる…。
心臓の鼓動がうるさい。
治まれ…手当をしてもらってるだけでしょ。
「これでいいだろ。前も違和感ない?痛くない?」
うろたえる私とは反対に、彼は冷静だった。
「はい」
「よし終わりだ。部屋で髪を乾かそう」
そう言って青波は座り込んだままの私を置いてさっさと洗面所から出て行った。