幼なじみの不器用な愛し方
仕事関係の人だったらわたしが知らないのも無理はないけど、そうでないなら、思い当たるのはメグちゃんしかいなかった。


でも、どうして?

メグちゃんだったとしたら……いつの間に連絡先を交換して、電話をするようになって、休日に学校外で会う約束をするくらい、仲良くなっていたの?


これが嫉妬だということはもうわかってる。

メグちゃんである確証がないままにメグちゃんに嫉妬心を向けている。

それがわかっているから、せめてあの電話の人物がはっきりするまでは、メグちゃんに会いたくなかったのに。


「あ……」

「どうしたの、その顔っ!」


口を開きかけた瞬間、メグちゃんは慌てたように階段を駆け登ってわたしの元までやってきた。


「何があったの? 大丈夫?」


わたしよりも背が低いメグちゃんは、眉間に皺を寄せて、わたしの顔を覗き込んでいる。

心配してくれている。──会いたくなかったなんて思った自分が恥ずかしくなるくらい。


「あ……あはは。ひどい顔してるよね」


頑張って口角を持ち上げる。

たぶんとってもぶさいくな笑顔になっているけれど、今だったら、その意味合いも誤魔化せる。
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