幼なじみの不器用な愛し方
「もう不安なことはねーか?」


伺うような有斗に、わたしは笑って頷いてみせた。


有斗が惜しみない愛情を向けてくれていることを、わたしはわたしの全部で知っている。

それは、どんな不安をも吹き飛ばす力をわたしにくれるから。


「ちゃんと安心させようとしてくれるとこ、だいすき」

「ははっ。そうやってちゃんと伝えてくれるとこ、すげー好き」


どんなことがあっても、跳ね返してみせるからね。




< 207 / 266 >

この作品をシェア

pagetop