幼なじみの不器用な愛し方
「仕事なら仕方ないよ。気にしないで」
せっかく来たんだから食べてもらおうと、クッキングシートから粗熱のとれたクッキーをお皿に盛っていく。
ちょっといい紅茶も淹れちゃおっかな。お昼ご飯前だけどいいよね。
ポットにお水を入れてセットした時、リビングの扉の前に立っていた有斗がキッチンにやってきた。
「ごめんな」
「謝らないでよ。有斗の忙しさくらい、わたしだってわかってるつもりだよ」
お皿からクッキーを一つとって、しゅんとする有斗の口に押し込んでやる。
有斗は大人しくそれを食べた。
ついでに自分の口にも放り込むと、芳醇なバターの香りがふわりと広がって、ほろほろと溶けていく。我ながら上出来。
「他の人と遊びに行くとかだったら、さすがに悲しいけどさ。そうじゃないってわかってるし」
「……司や藤堂みたいに、誕生日当日に出掛けたりしたかった。せっかく、付き合って初めての誕生日なのに」
有斗が悔しそうに表情を歪める。
「俺はおまえのことを一番にしたいのに。うまくいかねー」
せっかく来たんだから食べてもらおうと、クッキングシートから粗熱のとれたクッキーをお皿に盛っていく。
ちょっといい紅茶も淹れちゃおっかな。お昼ご飯前だけどいいよね。
ポットにお水を入れてセットした時、リビングの扉の前に立っていた有斗がキッチンにやってきた。
「ごめんな」
「謝らないでよ。有斗の忙しさくらい、わたしだってわかってるつもりだよ」
お皿からクッキーを一つとって、しゅんとする有斗の口に押し込んでやる。
有斗は大人しくそれを食べた。
ついでに自分の口にも放り込むと、芳醇なバターの香りがふわりと広がって、ほろほろと溶けていく。我ながら上出来。
「他の人と遊びに行くとかだったら、さすがに悲しいけどさ。そうじゃないってわかってるし」
「……司や藤堂みたいに、誕生日当日に出掛けたりしたかった。せっかく、付き合って初めての誕生日なのに」
有斗が悔しそうに表情を歪める。
「俺はおまえのことを一番にしたいのに。うまくいかねー」