たとえば、こんな人生も②
「ひなたの知り合い
美男美女ばっかりで驚いた」

「みんな、騒然としてたね」


文化祭一日目が無事終了して
みんなで、今日の片付けと
明日の準備をしている最中

一緒に洗い物をしていた
千夏ちゃんと莉央ちゃんが
昼間の出来事を振り返る



あの後、4人で少し校内を見てまわって
私の休憩が終わるタイミングで
おにぎり屋さんに寄ってくれて

そのまま、おにぎりを買って
いつきさん達は帰っていった


その時
その場にいた人たちの視線を独占していた3人

姉さん達は
美男美女コンテストで注目を集めていたし

いつきさんも元々
人の目を惹き付ける容姿だから

そうなってしまうのは、言わずもがなだった

3人が帰った後
調理部のみんなに
どういう関係かと問い詰められた


「お店に芸能人がやって来た!
なんて、噂になるし」

「綺麗な人達だったもんね」

「そう。みんな、綺麗で優しいの」


注目を浴びるのは遠慮したいけど
姉さん達や、いつきさん
自慢の人達を、褒めてもらえるのは純粋に嬉しい

誇らしげ胸を張り、力説すれば

莉央ちゃんと千夏ちゃんは
顔を見合せ、笑顔をこぼす


「大事な人達なんだね」

「うん」

「まあ、見てたら
ひなたがすごく愛されてるの、よく分かった」

「甘やかされ過ぎて
ちょっと困ってる」

「贅沢な悩みだな~」


くすくすと3人で笑う


和やかに会話しながら
一日目の文化祭を終えた
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