辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「生活費は必要ですし、飴細工の腕は落としたくないんで。さすがに包丁を注文された時はびっくりしましたが」
 平民の出だと言うが、礼儀作法はしっかりしている。今食べさせてもらったカップケーキから判断すれば、菓子作りの腕も、かなりのもの。
 王宮の菓子職人を志すぐらいだから、エルの発想をきちんとした形にできる腕もあるだろう。逃すのは惜しい人材である。
「ラスにぃに! エル、ほちい! トリュテほちい! 雇って!」
「出たぞエルの『ほちい』が……」
 ラースに笑われてエルは赤面した。
 辺境伯家に引き取られてたくさんおしゃべりするようになった。
 以前は舌足らずだった言葉遣いも改善された。だが、興奮すると舌が絡まってしまうのだ。
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