辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「あんたは、来る必要はないからさ。ちょっとクレオを貸してくれればそれでいい」
 ここまで言っても、まだわからないらしい。もしかして、王宮騎士団は実技試験しかないのだろうか。
「だから、それはできないと言っているでしょう? 護衛がいないと私は困るんです」
「うるさい!」
 一人がクレオに掴みかかる。
 だが、掴みかかってきた男は空振りした。クレオが伸ばされた腕を巧みに払い、そのままくるりと投げ飛ばしたからだ。
「いてぇ!」
 王宮の騎士団の訓練ではまずこんな攻撃はされないだろう。王宮で習う剣術は、もっと行儀のいいものだろうから。
 クレオだって、辺境伯領に来てから正攻法ではない攻撃方法を身に付けたのだ。
「お前、ふざけるなよ!」
「スズ!」
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