辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 最初に投げ飛ばされた男に、ベティが刃を向けている。以前、人は切らないようにとは言ったけれど、いつの間にかケースから抜けていた。
「ベティ。人を切るのはなしよ」
 わかった、というようにベティが揺れる。ベティは調理器具だけど、人を殺したら、どこかに閉じ込められてしまうかもしれない。 
「――だーれーかー! たーすーけーてー!」
 エルが大声をあげると、少し離れた部屋からロドリゴが飛び出してきた。
 彼は床に転がっている騎士と、ベティに睨まれて座り込んでいる騎士、そしてエルをかばうように立っているクレオと、腕組みをしているエルに瞬時に目を走らせる。
「エル、どうした。何があった」
「そこの騎士とそこの騎士が因縁をつけてきたの。クレオとエルをどこかに連れて行こう
としてた」
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