【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
「……分かったわ。じゃあみんな、準備はいいわね?」
「「うん!」」
聖ジェノヴァ教会跡地には子供が遊ぶ為の広場も整備されていて、そこに一本の大木がある。
だるまさんがころんだをする時は、鬼はそこで背中を向けて立つ決まりになっていた。
子供たちが準備万端の声をあげたので、ゲームをスタート……しようと思うのだけど、あの10文字を言うのかと思うと、やっぱり気が重いわ。
「オリビア様、早く~~」
何をもたもたしているの、オリビア。
子供たちが待ってるじゃない……ここには”本人”はいないわよね?と周りを確認して覚悟を決める。
「わかったわ……ゴホンッ。じゃあいくわよ!”おうじさまがだいすき”!」
恥ずかし過ぎて絶対に口にしたくないのだけど、子供たちの為ならば仕方ないと問題の10文字をゆっくりと大きな声で口にする。
そしてクルリと振り向くと、私が言った言葉に笑いをこらえている男の子が数人いたのを発見し、確保した。
「ちぇっ」
「ふふっまだまだね」
「恥ずかしくないの?」