【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】



 お父様の美しいお顔が引きつっていらっしゃるわ……きっと陛下も反対されるのが目に見えているから、あえてお父様の前では私の事を言わなかったのね。

 ヴィルに頼めば喜んで必ず私に伝えに行くし、一緒に行こうという話になる。


 お父様の阻止が入らないようによく考えていらっしゃるわ。

 ドルレアン国はあまり治安が良い国とは言い難いという事は知っている。建国祭でのレジェク殿下を見ても、あまり良い人がいなさそうだもの。


 でも、ヴィルとの結婚はもう覚悟を決めているし、これからはそういった事も避けては通れないのだから、腹をくくって行くしかないわね。


 「お父様、心配してくださって感謝いたします。私はもう彼と生きていく覚悟を決めておりますから、大丈夫ですわ」

 「オリビア……君がそう言うのなら止めはしない。気を付けて行くんだよ。まぁきっと殿下が君を守ってくださると思っておりますが」


 そう言って私の気持ちを汲んでくださったお父様は、最後にヴィルに対してしっかりと無言の圧を放っている。

 ヴィルは私からの言葉に喜んだり、お父様からの圧に焦ったり一人で一喜一憂していて、なかなかに面白い婚約者の姿に思わずふき出してしまうのだった。

  
 
< 526 / 690 >

この作品をシェア

pagetop