【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】



 「もう、お父様の前なんだから、ちゃんとしないと。それに……」

 「私はまだ殿下の義父になるとは言っておりませんが?」


 ひえっ……危うく変な声が出るところだったわ。

 ああ、お父様の後ろに黒いオーラが見える……人の邸にきてデレデレしないでいただきたい、という言葉がお父様の後ろに見えるかのよう。

 
 そして恐る恐るヴィルの方を見ると、肩を落としてしゅん、としている姿が目に入ってくる。


 か、可愛いじゃない……大型犬のようになっているわね。ひとまずこんな事をしていても話は進まないし、私は彼らをスルーする事にして話を戻した。


 「とにかく、私とお父様に話しておかなくてはいけない事って何かしら?」
 
 「あ、ああ、そうだったね。国王陛下……父上がオリビアに王宮に来てほしいと言っているんだ」
 
 「陛下が?それは全然構わないけれど、何かあるのかしら」


 あまり陛下と関わった事もないし、ちょっと変わった人みたいだから出来れば避けて通りたいけど、そういうわけにもいかない雰囲気ね。


 「次の月に母上の母国であるドルレアン国で建国祭が行われるんだ。おそらく、それに私と一緒に出席してほしいという話ではないかと思う」

 「こちらも建国祭に国賓としてレジェク殿下をお招きしておりますから、我が国の王族を向かわせないわけにはいきませんしね」

 「やはり知っていたのか」

 「まあ、陛下と毎日顔を合わせておりますし、自然と情報は入ってきます。オリビアも一緒にというのは初めて聞きましたが」
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