【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
~・~・~・~・~
「というわけで、ソフィアも一緒にドルレアン国に行きたい?」
「うん!」
「じゃあ決まりね! 一緒に旅行の準備をしましょう」
帰邸して真っ先にドルレアン国へ一緒に行くかどうかをソフィアに聞いてみると、快い返事が返ってきた。
お父様はソフィアが一緒に行ってしまう事に寂しそうにしていたけれど、こればかりは仕方ないわよね。
「私、持っていきたいものがあるの」
ソフィアが本棚の方へ走って行く。
小さい子が走る姿って可愛いわよね……ソフィアは体も小さめだし、4歳くらいに見えるから余計に一生懸命さが可愛くてキュンとしてしまう。
本を読む事が好きなソフィアには彼女の為の本棚を私の部屋に用意したので、そこからお気に入りの本を持ってきた。
「これを一緒に持っていきたいの」
「あら、これは領地でゼフがあなたに取ってくれた絵本ね。 本当にこの絵本がお気に入りなのね。 もちろんいいわよ」
今はもう難しい本も読めるようになっているのに、一緒に持っていくにはこの絵本がいいのね。
お守りのように感じているのかしら。
私が笑顔でOKを出すと、小さな花が次々と咲くようなとびきりの笑顔を返してくれるので、思わず抱きしめてしまう。
可愛いわ……近頃は笑顔も増えて本当に癒しの天使よ。
そしてその日の夜――――
ソフィアと一緒に寝ようとお布団に入ると、ドルレアン国の話になったのだった。
「図書室で一緒に行く国について、調べてみたの」
「凄いわ、ソフィア。 早いのね!」