【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
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私たちはひとしきり挨拶を済ませ、王城へと向かうべく、用意されていた馬車に乗り込んだ。
馬車には私とヴィル、ソフィア、マリアで乗り、ゼフやマリー、イザベルが乗っている馬車に先ほどの通訳として紹介されたラスが乗っている。
馬車は王都の大通りを通りながら王城へと進んでいた。
豪華な馬車が通り過ぎるのを人々が手を振って歓迎してくれる――――噂に聞いていたような好戦的な感じは微塵も感じないわね。
ここが王都だからなのかしら。街中はとても賑わっているようにも思えるわ。
賑わいがあるのは良い事なはずなのに、違和感を感じるのはなぜだろう。不自然なほどに。私たちが来る事も民に事前に知らされていたようだし、少し不気味な感じがする。
私とヴィルは手を振ってくれる民に手を振り返していた。
「母上が話していたような様子には見受けられないが……」
「同じことを思っていたわ。むしろ賑わっているように見せているようにも思えて不自然に感じるの」
「…………やはり街中を歩いてみない事には分からない、か」
「ひとまず国王夫妻にご挨拶しなくてはいけないわね」
私とヴィルが難しい表情で話ていると、マリアがワクワクした表情で話をし始めた。
「見て……!もの凄い大きい山が近付いてきた!あの山の麓に王城が建てられているのよね?」
「ええ、そうよ。わぁ……凄い迫力……!」