【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
「この部屋は女性用と言った感じがするけど、もしかして隣りが男性用なのかしら?」
「いえ、そういうわけではないのですが、予定されていた人数より多いようですので、こちら三部屋で別れていただければと」
「ご、ごめんなさいね。色々とあって同行者が増えてしまったの。ほほっ」
そうよね、当初は私とヴィル2人のはずだったからこんなに大所帯になるなんて、国としても予想外よね。
私は公爵邸でのマリアとのやり取りや、船でのイザベルを思い出す。
私たちの人数を見て、急遽融通を利かせてくれたんだわ。
「では私とオリビアが同じ……」
「何を言っているの?私とオリビアが同じ部屋だって言ったじゃない」
ああ、ヴィルとマリアの仁義なき戦いがまた勃発してしまった……でもこれだけは譲れないと2人に告げる。
「誰と同じ部屋でもいいけれど、ソフィアと私はセットだから2人で寝られるベッドがある部屋でお願いね。ね、ソフィア」
「うん!」
「ではこちらのお部屋をお使いください」
私の言葉にラスが三部屋ある内の真ん中の部屋を案内してくれる。
ソフィアと二人で入ってみると、大きなキングサイズのベッドがドンッと陣取っていて、優しいオフホワイトの色合いが基調となっている室内に、即決したのだった。
ベッドもとても寝心地が良さそう……一見すると夫婦のベッドにも見えなくもないけれど、それは考えないようにしよう。