【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
「この部屋ならソフィアと安心して眠れるわね」
「嬉しい」
こんなに喜んでくれるなんて、ソフィアを連れてきたかいがあるわ。
彼女の笑顔にラスも喜んでいるように思える。
小さな子に優しい姿を見ると、そんなに怪しい人物には思えないのだけれど――――
一緒の部屋になれなかったからなのか背後からヴィルの悲哀に満ちた目線を感じつつ、ヴィルとゼフ、イザベルとマリアが同室で、私とソフィアとマリーという部屋割になったのだった。
~・~・~・~・~
――――コンコン――――
「どうぞ」
私がソフィアとマリーと共にくつろいでいると扉がノックされ、ヴィルが颯爽と入ってくる。
「オリビア、国王への謁見の許可が下りたので、これから行こうと思う。君も来てくれると嬉しい」
「もちろんよ」
まずは国王陛下に到着の挨拶をしてこなくてはね……どんな人なのかしら。
王妃殿下の兄であり、ヴィルの伯父様でもあるお方。そしてあまり仲が良いとは言えないから、失礼な言い方をして外交問題になっても嫌だし、感情的にならないように気を付けなくては。