【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
どうして少ないのかは分からないけれど……そこまで考えてふと嫌な考えが頭をかすめる。
「まさか、平民の子供って労働者として扱われているの?」
私の言葉にさすがのヴィルも目を見開いてこちらを見ている。
まさか、よね?
でも我が国から連れて来られた子供たちがどこに連れて行かれていたのかも不明で、ここの子供たちの地位も高くないと王妃殿下は仰っていたし、胸がザワザワしてくる。
「明日の炭鉱ではそういった部分も垣間見れるかもしれない……」
「でもきっと私たちには見せたくないわよね。何か手を打ってくるかもしれないわ」
気持ちは急くけれど、とにかく明日、しっかりこの目で見て来なくては。
ソフィアの事はマリーやゼフにお願いして行こう。
ゼフがいれば大抵の事は何とかしてくれるはず。
「ヴィル、顔色が良くないわよ」
「……人身売買の件は幼い頃から取り組んでいた事案だったが、聖ジェノヴァ教会の事が解決し、ひと段落ついたものだと思ってしまっていた」
「そんなの……!」
ヴィルだけじゃない、私も同じだわ。
聖ジェノヴァ教会がなくなり、これから人身売買で連れ去られる子供はいなくなるかもしれない。
でも攫われていった子供たちは?
「明日、炭鉱を見たあとにレジェク殿下に聞いてみましょう。子供たちの行方なんかを……」