【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
国の内情なんかは言いにくいでしょうけれど、ハミルトン王国から連れて来られた子供たちの事は、このままにしてはいけない。
「そうだな。そうしよう」
力なく笑うヴィルの背中をさすってあげた。
彼の肩には多くの民の人生がかかっているのよね。
私も隣で生きる決意を固めたのだから、覚悟を決めて動かなくては。
夜空に浮かぶ星々を見上げながら、子供たちが健やかに育つ世界に想いを馳せ、夜は更けていったのだった。
~・~・~・~・~
翌朝、ソフィアをマリーとゼフに任せ、私とヴィル、イザベルはレジェク殿下の案内のもと、炭鉱へと向かった。
ラスはソフィア達の方が通訳が必要だろうという事でこちらに同行はせず、マリアはビシエラ山について調べたいという事もあって別行動となった。
「炭鉱へは王都からどのくらいかかるのです?」
「少し時間がかかります。3時間ほどでしょうか……あまり長居をしては帰りが夜になってしまいますので、気を付けなくてはいけません」
「そうですわね、それは気を付けないと」