【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
「それでは、王太子殿下。ごきげんよう」
な、なに、今の…………漫画とかで出てくる悪役令嬢みたいな感じじゃない……?
カッッッッッコよすぎっっ!!!
颯爽と馬で駆けて行ったオリビアは、私が見た中で一番カッコいい貴族女性になったのだった。
置いていかれた時のヴィルの表情も凄く良かったのよね。
普段は王太子だから俺様で本当に可愛げがないけれど、オリビアにさよなら言われると、あんなに慌てて捨てられた犬みたいになってしまうとは。
これは揶揄い甲斐があるというもの。
私はその場に置いていかれてしまったので、後で嫌味の1つでも言ってやろうと息巻いたのだった。
オリビアとどうしても仲良くなりたくて公爵邸に突撃し、すぐに仲良くなって、あの事件があって…………聖ジェノヴァ教会は、オリビア達の活躍によって崩壊する事となった。
こう言ってはなんだけど、精々した。
勝手に召喚し、私が気付かないのをいい事に力を犯罪に利用されていたなんて。
「なんで私がこんな目に遭わないといけないのよ」
自分でポツリと呟くと、どんどん黒い気持ちが湧き上がってくる。
教会はなくなったけれど、受けた傷は大きく、許せない、悔しい、理不尽、こんな世界なくなってしまえばいいのに――――
そんな鬱々とした気持ちを抱えていた時に、オリビアにお礼を伝えたくて公爵邸へ行くと、お泊りする事に。