【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
オリビアは自身が転生者だと言う。
自身は若くして病死、子供とももう会えなくて……そんな事…………
私は召喚された者だけど、同じ日本人として夜な夜な語り明かした時の事を思い出すと、今でも胸が温かくなる。
私の力がこれ以上利用されない為にデラフィネを全て処理してくれた事も聞いて、胸の中の黒い気持ちがスーッと解けていくような気がした。
「オリビアってお母さんみたい」
私がそう言うと、彼女は嬉しそうな、少し哀しそうな、複雑な表情を見せた。
確かに亡くなる前はお母さんだったのだけど、そうじゃなくて……なんて言うか、いつも誰かの為に動いているし、愛が大きいというか。
多分彼女がいてくれたから、こちらの世界で頑張ろうと前を向く事が出来たのだと思う。
オリビアは私を元の世界に戻したいと思ってるみたいだけど、私はだんだんとこの世界に順応してきているのか、前よりはそういう気持ちは薄れてきている。
親は心配しているだろうな……と思うと胸が痛む時はあるけれど。
せめて無事だって事を伝えられたらいいのにな~なんて。
そんなこんなで事件後のハミルトン王国では、聖ジェノヴァ教会の元信者たちが暴れる事が多くて、私が地方行脚しながら彼らの心を癒す日々を送っていた。
元々外国語科を専攻していたのも色んな国を巡りたいという気持ちだったから、この職は私に合っているかも?
「聖女様、こちらはこの土地の特産物でして」
「聖女様、この土地での資源は」