【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】


 マリーの料理って本当に美味しいのよね。

 しっかり堪能した私の隣でマリアが「お腹、苦しい……」と言いながらお腹を抱え、辛そうにしている。

 パクパク食べていたのは知っていたけれど、やっぱり食べ過ぎていたのね……声をかけてあげれば良かったかしら。

 私が彼女の背中をさすってあげていると、マリアの体が突然ビクッと反応し、体を起こした。
 

 「みんな、伏せて!!」

 「え?」

 「早く!!」
 

 物凄い緊張感が漂う声だったので、ソフィアを抱えて地面にうずくまると、ほとんど同時に何かが墜落したかのような爆発音が響き渡った。


 ――――ドオオォォォォンッッッ!!!!!――――


 「………………ッ!!」

 
 ソフィアを怖がらせたくはなかったので、声を出さないように我慢しながら彼女を抱きしめる。

 小さな体が震えているわ……安心させるように背中をさすってあげると、少し落ち着いてきた様子だった。


 「これは何の音?!」


 一度だけ大きな爆発音が聞こえたあとは地鳴りが続くだけだったので、原因は何かと声をあげると、遠くから男性が走ってきて「炭鉱で事故が起こった――!!」と叫んでいるのが聞こえてきた。

 マリアは体を起こし、何が原因か教えてくれる。
 

 「多分ガスが発生してしまったんじゃないかしら。山は遠いし、地震でもない……今もガスの気配を感じる。この辺は森林や川が多いから炭鉱がそこかしこにあるわ。そうよね?ラス」

 「ええ、少し歩きますが近くに何か所かありますよ。さすが聖女様だなぁ」
 
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