【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
マリアの能力って凄い……そりゃ聖女がやってきたら傾きかけていた国もなんとかなるはずよね。
小説のまま進んでいたら、マリアがハミルトン王国を救い、国が栄るというのも頷けてしまう。
自然を操り、人を治癒し、世界に祝福されているかのような存在である聖女――――本人は全くそんな自覚はないでしょうけど、こういった場面に彼女がいると、その存在の大きさに感動してしまう。
「マリア、少し坑道の中のガスを抑える事は出来る?」
「やってみる!」
自分の聖力を高めていき、彼女の体が神々しく光り出した……その様子を見ていた鉱夫たちから感嘆の声が上がる。
ハミルトン王国でも爆発騒ぎが起きた時やボゾン子爵の邸を鎮火させる時など、力を使う時に体が光っていたの見ていた為、本当に神がいるなら彼女がそうなのではと思えるほどに、力を使っている時のマリアは殊更に美しい。
聖ジェノヴァ教会の元信者もそんな彼女の姿を見て、協会がなくなった今は心の拠り所にしているに違いない。
「……うん、なんとか抑えられたかも!多分もうガスは出ていないと思う」
「凄いわ、マリア!!」
私たちが喜んでいると、後ろの方からザンダが驚きの声を発していた。
「そんなバカな……っ、あなたは一体……!」
「神様仏様マリア様よ!」
まるでアニメの決め台詞のようにザンダに言うマリアは、間違いなく高校生……いや、もうちょっと幼く見えてしまうのだった。
さっきまであれほどカッコ良かったような気がしていたのだけど。
ヴィルやレジェク殿下たちも苦笑している。
でも、こんなところも純粋で可愛いわね。
「ガスが止まったなら、早く中から救出してあげないと……!マスクか何か、ある?」
ザンダに聞くと、すぐにヴィルとイザベルからストップが入ってしまう。