【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
各国の要人は驚き、ドルレアン国の者は口々に陛下の事を称え始める。
異様な雰囲気になった式典に少し恐怖を抱きつつ、自分たちの番になったので、ヴィルと共に供物を捧げ、祈りを捧げた。
これで終わった――――ホッとした瞬間、突然地面を突き上げるような地震が起きて立っていられなくなる。
――――ドオォォンッッ!!!――――
「きゃぁ!!」
「オリビア!!!」
20秒ほど続いた揺れは徐々に弱くなったものの、神殿にいる者たちが騒めき出す。
そして立ち上がった国王陛下が、ここにいる人々に対して、信じられない言葉を放ったのだった。
「なんという事だ……神がお怒りだ!ハミルトン王国の王族は我が国に災厄をもたらす者である!!」
「な、なんですって?!」
「バカな!!」
「我には神の声が聞こえる!!この者らを捕らえよ!!!」
すぐに神殿の者や衛兵がやってきて、私たちを取り囲んだ。
「オリビア様!!」「ヴィル!!」
イザベルとニコライ様が叫んでいるけれど、ここに剣は持ち込めないし、彼らもどうする事も出来ないわよね……この国では神の意向が全て。
そして私たちは、じりじりと祭壇の方へ追いやられていく。
(これって絶体絶命?)
(大人しく捕まる気はない。オリビアは私から離れないでくれ)
(ええ)