【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
ソフィアはよほど水遊びが楽しかったのか、満面の笑みで頷いた。
可愛い……こんな笑顔が見られるなら何度でも連れて行ってあげたくなるわ。
ソフィアと会話して癒されていたところへ、船長室から出てきたヴィルがこちらに向かって歩いてきた。
「天候も良いし、行きと同じく数時間で我が国に着くだろう」
「良かった。色々あったけど……国王夫妻はあの後、北の塔に入れられたままなの?」
私はレジェク殿下のご両親である国王夫妻がどうなったのか気になり、ヴィルに聞いてみた。
「マリアの力を見せつけられ、茫然自失らしい。大人しく隠居生活を送るだろうな。何と言っても神の怒りを買った王族なのだからな」
「そうそう」
私たちの会話にマリアが突然入ってくる。
とても得意げに。でも実際マリアのおかげだものね。
最初に神の怒りらしきものを買っていたのは私たちだと思うのだけど、それはマリアの力のおかげでうやむやになったし、もう触れないでおこう。
「そうよね、全てを神が決める国ですものね!本人達もだけど、国民も納得するでしょう」
「「そうそう」」
ヴィルとマリアが声を揃えて返事をするので、思わず吹き出してしまう。
「あははっ!」
私たちが笑い合っているところにフラフラとニコライ様がやってきて、イザベルの行方を聞いてきたのだった。
「一緒に船に乗ったはずなのに、姿が見当たらないんですよね」
「そういえば私も見ていないわ」
「ニコライ、お前がしつこいから嫌われたのではないか?」