愛し、愛され、放さない
【玲蘭、久しぶり!
久しぶりにお茶しない?
玲蘭の予定に合わせるから、会えないかな?】
高校生の時の友人・愛実からだった。
「………」
(百合くん、良いって言ってくれるかな?)
スマホを握りしめて、トイレを出た玲蘭。
玲蘭の姿を認めると、百合が微笑み「おかえり」と言った。
手を差し出す、百合。
「あ、あの…百合くん」
「ん?何?」
両手でスマホを握りしめ、見上げる玲蘭に何かを察し、表情が硬くなる百合。
「今ね――――……」
「待って」
「え?」
「嫌な予感がする。
心の準備をするから、待って」
「………」
深呼吸を何度もする百合を見上げる、玲蘭。
「煙草…吸いながらでいいかな?」
そう言った百合に、玲蘭は頷いた。
喫煙ブースに向かい、手を繋いだ状態のまま片手で煙草を咥え火をつける百合。
玲蘭はそれを見上げ、百合の心の準備が出来るのを待つ。
「ん…いいよ。何?」
「さっき、高校の時の友達からメッセージがあったの。
お茶しないかって……」
「行きたいの?玲蘭」
「う、うん…ひ、久しぶりだし…」
恐る恐る言う。
「…………わかった…
“当然”女だけだよね?」
「う、うん」
「いつ?」
「あ、私の予定に合わせてくれるって」
「誰と?」
「高校の時の友達の、愛実」
「会うのは一人だけ?」
「うん」
「何処で?」
「ま、まだわからない」
「ん。僕の仕事中にしてね。
ランチの時は、玲蘭とメッセージで話しながらがいいから、その時間は避けてね。
何時に会って、何時に帰るのか。
何処で会うのかを教えて。
着る服は、当日“僕が”選ぶから。
帰ったら、どんなことを話したのかも聞かせてね。
言うまでもないけど“男”との接触は、認めないからね。
例外もないよ」
百合の淡々とした、冷たさを含んだ声と雰囲気。
玲蘭はただただ、怯えて震えながら何度も頷いた。
異常で、狂った束縛。
でも………玲蘭は既に、その“異常さを”感じられなくなっていた。
ただ……“百合に嫌われないように”という感情だけに支配されていた。
久しぶりにお茶しない?
玲蘭の予定に合わせるから、会えないかな?】
高校生の時の友人・愛実からだった。
「………」
(百合くん、良いって言ってくれるかな?)
スマホを握りしめて、トイレを出た玲蘭。
玲蘭の姿を認めると、百合が微笑み「おかえり」と言った。
手を差し出す、百合。
「あ、あの…百合くん」
「ん?何?」
両手でスマホを握りしめ、見上げる玲蘭に何かを察し、表情が硬くなる百合。
「今ね――――……」
「待って」
「え?」
「嫌な予感がする。
心の準備をするから、待って」
「………」
深呼吸を何度もする百合を見上げる、玲蘭。
「煙草…吸いながらでいいかな?」
そう言った百合に、玲蘭は頷いた。
喫煙ブースに向かい、手を繋いだ状態のまま片手で煙草を咥え火をつける百合。
玲蘭はそれを見上げ、百合の心の準備が出来るのを待つ。
「ん…いいよ。何?」
「さっき、高校の時の友達からメッセージがあったの。
お茶しないかって……」
「行きたいの?玲蘭」
「う、うん…ひ、久しぶりだし…」
恐る恐る言う。
「…………わかった…
“当然”女だけだよね?」
「う、うん」
「いつ?」
「あ、私の予定に合わせてくれるって」
「誰と?」
「高校の時の友達の、愛実」
「会うのは一人だけ?」
「うん」
「何処で?」
「ま、まだわからない」
「ん。僕の仕事中にしてね。
ランチの時は、玲蘭とメッセージで話しながらがいいから、その時間は避けてね。
何時に会って、何時に帰るのか。
何処で会うのかを教えて。
着る服は、当日“僕が”選ぶから。
帰ったら、どんなことを話したのかも聞かせてね。
言うまでもないけど“男”との接触は、認めないからね。
例外もないよ」
百合の淡々とした、冷たさを含んだ声と雰囲気。
玲蘭はただただ、怯えて震えながら何度も頷いた。
異常で、狂った束縛。
でも………玲蘭は既に、その“異常さを”感じられなくなっていた。
ただ……“百合に嫌われないように”という感情だけに支配されていた。