愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
私を椅子に座らせ、ヤカンを火にかけながら宣利さんは提案してきた。
守られるだけの女になりたくないと思いながらも実際は、典子さんにこんなに怯えてしまって情けない。
「姉さん相手にこんなになるなんて、まだ全然よくなってないだろ」
私の前にしゃがみ、手を取ってレンズ越しに彼がじっと私を見つめる。
その瞳は憐れんでいるようにも悲しんでいるようにも見えた。
「で、でも」
典子さん相手でなければ、まったく問題はないのだ。
そこまで心配しなくていいんじゃないかな……。
「姉さんひとりだけだから大丈夫、とかいう問題じゃないよ。
きっと似たような態度を取る人間を相手にしても、萎縮してしまうはずだ。
だから、さ」
立ち上がった宣利さんが、そっと私を包み込む。
「まだしばらく、カウンセリングを続けよう?
夜、花琳がぐっすり眠れるように」
つい、ぴくりと身体が反応してしまう。
私が夜中に悪夢を見てうなされているの、知っていたんだ。
私はマタニティブルーだって片付けていたのに。
「花琳の身体にも心にもよくないし、なにより赤ちゃんにだってよくないよ。
ね?」
守られるだけの女になりたくないと思いながらも実際は、典子さんにこんなに怯えてしまって情けない。
「姉さん相手にこんなになるなんて、まだ全然よくなってないだろ」
私の前にしゃがみ、手を取ってレンズ越しに彼がじっと私を見つめる。
その瞳は憐れんでいるようにも悲しんでいるようにも見えた。
「で、でも」
典子さん相手でなければ、まったく問題はないのだ。
そこまで心配しなくていいんじゃないかな……。
「姉さんひとりだけだから大丈夫、とかいう問題じゃないよ。
きっと似たような態度を取る人間を相手にしても、萎縮してしまうはずだ。
だから、さ」
立ち上がった宣利さんが、そっと私を包み込む。
「まだしばらく、カウンセリングを続けよう?
夜、花琳がぐっすり眠れるように」
つい、ぴくりと身体が反応してしまう。
私が夜中に悪夢を見てうなされているの、知っていたんだ。
私はマタニティブルーだって片付けていたのに。
「花琳の身体にも心にもよくないし、なにより赤ちゃんにだってよくないよ。
ね?」