愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
「僕と復縁すればいいだろ。
君にも子供にもなに不自由ない生活を約束する」

うん、これが正解だと言わんばかりに彼は頷いているが、それこそどうしてその結論になる?

「あの。
ですから責任を取っていただく必要はありませんので。
幸い、親は普通より裕福ですから、頼めば助けてくれると思うのでお金の心配はいりません」

「あ、ああ」

「それに好きでもない相手と復縁しても今後、本当に好きな相手ができたときに困りますよ。
それに宣利さんならそのうち、それこそそれなりの方との縁談が来るでしょうし。
ですから、復縁なんてしなくていいです」

彼はカップの水面を見つめたままなにも言わない。
もしかして気に障ること、言っちゃったかな。
宣利さんの性格からいって、子供の責任を取らないとかありえないのかも。

「……その子供は僕の子供だよな」

「はい、そうですが……」

もしかして、私の浮気を疑っているんだろうか。
だとしたら、私は彼という人間を見誤っていたことになる。

「じゃあ、僕の子供を妊娠している花琳も僕のものだ」

「……え?」

ゆっくりと彼の顔が上がってくる。

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