煙草を吸う女
 暫くベランダでキスをした後、彼女の広いベッドに押し倒してキスを続けながら服を脱がした。あばらがくっきりと浮いていて、今にも壊れそうな華奢な身体を殊更労わるように撫でた。頭を撫でてキスをして、力強く抱き締めた。全てを忘れるように願いながら、流れに身を任せる。彼女は思った以上に反応し、身体をのけ反らせ、声をあげた。見てないところはないんじゃないか、というくらい舐めて確認した後にゆっくりと挿入した。久しぶりのセックスだからか彼女の体は強張っていたけれど、全てがおさまったとき「嬉しい」と泣いていた。とんだ罪悪感で、萎えそうになったがそこを耐えて必死に名前を呼んだ。

「里佳子」

 ずっと名前で呼びたかった。

「里佳子…」

 振り向いてほしかった。

「里佳子…っ」

 俺を見てほしかった。
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