お嬢様は今日も美しい
いじめられていたという男爵令嬢は被害届は提出したものの、三日後には学園を退学して修道院に入ったと旦那様からお聞きしました。
男爵家から被害届の取り下げ願いがあったそうで、それによりいじめの調査は打ち切りとなったそう。目撃者も現れず実体のないいじめだったので、取り下げは妥当だと思われます。
今回の件で学園側も管理体制を強化する方向で動いているようです。
事実であれ冤罪であれ、いじめは起きてほしくありませんから。
女で身を滅ぼす。廃嫡という憂き目にあった王太子。
もっと自分の立場を理解していれば、他の女にうつつを抜かすなどという愚行は犯さなかったでしょうに。自業自得としか言えません。
たった一人の王子が未来の政治の主役の舞台から転げ落ちてしまった。政争に敗れた正妃様の心情はいかばかりか。
息子の王太子としての地位は安泰ではなかったといつでも覆るものであったと今頃は嘆いていらっしゃるかもしれません。
後ろ盾がないからこそのお嬢様でしたのに……
これで、今回の婚約破棄騒動は決着がついたといってもよいのでしょう。
何かしらの陰謀が働いていたとしても、国が平和で安泰であればそれが何よりですからね。