【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~

「うん~連勤20日目、昼も出てるし……」

「えぇ!? それって労働基準法とか……」

「ほら、僕は吸血鬼だから」

「労働基準法は関係ないの?」

 まぁ、労働基準法がなんなのか全然わからないのだけど。

「うん、吸血鬼だからね」

 そっか、吸血鬼は人間の法律は適用されないのか……。
 どうして……?

「吸血鬼だって疲れちゃうのに」
 
「人間よりは頑丈だし、こんな時くらい役に立ちたいからね」

 アハハと吸血鬼は笑う。
 
「あ、あのお会計ちょっと、待ってください!」

「え? はい」
 
 大量の買い物のスキャンが終わりそうだったので、私は栄養ドリンクの棚に走った。
 そして、なんだかすごく色々な種類があるから迷っちゃうけどお父さんがたまに飲んでいるのに決めた。
 また走ってレジに戻る。
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