【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~

「あぁ栄養ドリンクも、いいかもね」

 吸血鬼は栄養ドリンクもスキャンしてくれて、お会計を済ませた。
 
「ありがとうございました。看病大変だと思うけど、無理せず頑張って。皆様お大事に」

「あの、これ……どうぞ」

 私はエコバッグから、栄養ドリンクを出して吸血鬼の前に出した。

「え?」

「あの、倒れちゃったら困るから……あ、これニンニク入ってるかな!?」

「だ、大丈夫だけど……でも、それは頂けないよ」

 困った顔をして、吸血鬼はブンブンと顔と手を振る。

「どうしてですか?」

「えーっと、こどもに……いや」

「むぅ! に、肉まんのお礼です!」

「あ、いや、でも……」

 今、絶対子供って言おうとした!
 子供じゃないもん!
 女子高生だもん!
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