両手から溢れる愛を
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結局あの後、雨が小降りになるのを待ってから、2人でまた一つの傘で帰った。
じゃあ。
また明日。
交わした言葉は別れる寸前のそれくらい。
無言で帰り着いて、ご飯を食べてる時もお風呂に入ってる時も、どこかぼーっとしたままで。
ソファに座ったまま何もしないでいる私を心配してか、お母さんがつけてくれたテレビから流れてきたドラマにふと我に返った。
あ、これ見ようと思ってたやつ。
人気アイドルのダブル主演。
ドラマ好きを名乗ってる身としては、──主にみっちゃんに対してだけだけど──、このドラマの存在自体を忘れかけていたことに大変ショックを受けた。
何という不覚。失態である。
己を恥じて真剣に見始めた娘に安堵したお母さんが、隣に座ってそのドラマを一緒に見始める。
初回拡大スペシャルだったから、時間は10時を過ぎようとしていて、主人公がツバサに告白するところで一緒にドキドキと胸が高鳴って。