腹黒王子様の溺愛が規格外。
「やっぱり陽菜ちゃん可愛いし優しいよなー」


呑気にそんなことを言っている、すぐそこにいる男子。

ちがう、あなたたちは知らないだけっ……。


「いやでも俺断然桜ちゃん派」


その単語が聞こえた瞬間、陽菜ちゃんの表情が一気に曇る。


そして……私の目の前で、転んだのだ。


「痛いっ……お姉ちゃん……!!ひどいよ足引っかかるなんて!」

「えっ……ひ、引っかけてなんてないよ……」

「血出て来た……痛いよ……」


泣き始める陽菜に、心臓が嫌な音を立て始める。


ストレスでお腹が痛くなってきた。

気持ち悪いし、誰か助けて……。


でも、近くにいた男子たちは陽菜ちゃんの方へと駆け寄っていく。

そして、私を睨みつけたのだ。


やめて……そんな目で、私を見ないで……!!


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