腹黒王子様の溺愛が規格外。
「やだっ……誰か……!!」

「お前……家出する気だろ」


扉の外から、そんなお兄ちゃんの声が聞こえて来た。


「な、なんで……?友達の家に行くだけだよ……?」

「嘘だな。見え見えなんだよ」

「っ……!」

「俺があげたぬいぐるみ、相変わらず大事にしてんだな」


そんなの当たり前だ。だって、再婚して……お父さんが仕事で忙しい中、優しくしてくれたのはずっとお兄ちゃんだけだったのだから。

どうして、ここまで変わってしまったのだろうか……。



「……お兄ちゃんお願い……!!」

「あ……。母さん帰ってきた」

「……え……?」


嘘、でしょ……このタイミングで?



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