君の嘘から始まる本当の恋
東野さんはふうと小さくため息をつくと、「そうだね」と優しく微笑んでくれた。



「女は誰だって可愛くない、似合わない、って言われるより“可愛いね”って言われたいもんね。昨日の七海さんはちょっとだけ可愛かったよ。玲央は多分理想が高すぎんの。たったの一回の失敗が何よ。メソメソしてないで、次の作戦いきなよ。ここまで来たんなら、私も最後までちゃんと見届けてあげるからさ。七海さんの復讐を」



やっぱり東野さんは優しくていい人だ。


それに東野さんの言う通りだと思った。



それに私ばっかり玲央に振り回されるのは、やっぱりなんだか癪だ。


無理して着飾るんじゃなくて、次は素の私でまた違う方法を使って玲央を惚れさせてみせる。





「玲央!今日はこっちから帰ってみない?」



校門を出たところで、玲央の腕を引っ張っていつもとは逆方向を指差す。



「え?いいけど…なんで?」
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