君の嘘から始まる本当の恋
「えっと…たまには違う道から帰るのもありかなって!」



東野さんに教えてもらったのだ。


こっちの道は狭く、ただ歩いているだけでも距離が近くなる、通称カップルロードと呼ばれる道だと。


玲央を至近距離でドキッとさせてみせる!



「…なんかこの道狭くね?」


「…え!?えーそ、そうかな…」



さっきから肩がぶつかる度にどきっと心臓が飛び跳ねるのは私だった。


チラリと隣を歩く玲央を見上げてみるけど、その表情はいつもとあまり変わらない。



「やっぱ歩きずらいな。杏花は俺の後ろ歩け」


「…え!?で、でも…」



私の作戦なんて何も知らない玲央がすっと前に出てしまい、仕方なくその後ろを歩く。
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