君の嘘から始まる本当の恋
桜の木の後ろでたむろっていた男子の群れから、瞬くんが片手を上げて駆け寄ってきた。



「げっ、またこいつといんの?」


「悪いな、彼氏だから」



睨み合っている二人の間に慌てて入りながら、瞬くんににこっと笑いかける。



「瞬くんは何してるの?こんなところで」


「花見してんの。男子だけでむさ苦しいけど、菓子とか飲み物買ってきてそこで」



瞬くんが指差した先では、数人の男子がお菓子やジュースを囲みながら楽しそうに話していた。



「あ、杏花も来る?」


「行かねぇよ」



ぐいっと玲央に腕を引かれてそのままついていこうとすると、反対側の腕を瞬くんに掴まれた。
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