一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
「ヒカリ。手持ちあるか?」

手持ち?ああ。あれか。
私はバッグを指差す。

「ポーチに、、、」

塁は、言われた通り私のバッグの中のポーチからそれを見つけて、そのままサッと付けた。

「ヒカリ。もう。いいか?」

私はコクコクと頷く。
早く欲しくて、もうおかしくなってるの。

わかるでしょ?


「塁。早く。ちょうだい」

塁は、一瞬また顔を歪める。
また、この顔。

塁は、私を熱く見つめながら、眉間に深いシワを作り、ゆっくりと腰を沈める。

ウソだ。
こんなに、、、。

「キッツ、、、痛いか?」

私は左右に首を振る。

「大丈夫だか、、、ら」

「緊張してる?力、もう少し抜けるか?」

緊張っていうか、、、
もう、何でドキドキしてるのか自分でもわからない。

私は知らず知らずに、かなり力んでしまっていたらしい。

そして気持ちばかり、力を抜いた。

「そう。それで、、いい」

それでも、だいぶ、、、
塁の。
ヤバい。
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