一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
「これ、ヒカリが作ったのか?」

「このチキン以外ね!」

私たちは、やっと食事にありついた。

結局、冷めてしまった料理は、塁がせっせと温めて直してくれて、最後は塁が作ったみたいにテーブルにセットされた。

なんだよ、もう。

そして、サンタのワンピースも目に毒だと言って、脱がされて、今は普通の服を着てる。

ふふふ。
どゆことこれ。

「凄いな。食べていい?」

「うん!食べよ!いただきます!」

カチンと冷えたシャンパンで乾杯する。


「おお。肉がトロトロだ。うまい。」

塁は、ガツガツと凄い勢いで食べ始めた。
昔から、塁は良く食べる。
何でこんなに食べて太らないのか不思議だ。

「相変わらず、よく食べるね」

「そうか?」

モグモグとカルパッチョを頬張ってる。

「そうだよ。私の倍は食べるじゃん。しかも私より食べるの早いし」

「ははは。お前が遅いんだろ」
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