一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
そしてやっぱり塁は、あっという間に食べてしまった。

「お腹いっぱいなった?」

「なった。ごちそうさま。ありがとな」
優しく微笑んでくれる。
頭にポンも忘れずに。

こういう時はちょっと、子供扱いされてる気がする。

「また来て作っていい?」

「ああ。もちろん。
あ、そうだ。ヒカリ。これ」

そう言って、塁に小さな紙袋を渡された。


「えー!?何?開けていい?」

「ああ」

ターコイズブルーの紙袋から四角い箱を出して、開けてみる。

するとそこには、一粒のダイヤがついたシンプルなネックレスが入っていた。

「かわいい!」

「どれ。付けてやる」

塁は、私の後ろに回って、ネックレスを付けてくれた。

ふふふ。男性が女性にネックレスをプレゼントする意味をわかってんのかな?
"独占したい"とか"離さない"だよ?

「ありがとう。塁」
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