一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ

「シスコンだもんな」
仁がとんでもない事を言ってきた。

「え?俺?シスコンなの?」
初めて言われた。どのへんが?

「お前も、自覚ねーじゃん!」
仁は爆笑してる。なんで?

「俺、シスコン?」
陽平に聞く。

「いや、知らねーよ」
陽平は笑ってる。

「んで?どーすんのよ」
仁が笑い終わって、陽平に聞く。

「んー。とりあえず、保留で」

「おけ。塁は?」

「え?俺?俺はいいよ。」

何も思いつかねーし。
ここに来たら、うるせーし。

「そろそろシスコン卒業だな?」
仁はまた変な事を言ってくる。

「なぁ、俺、シスコンか?」

やっぱり、陽平に聞く俺。
俺、シスコンなの?
ヒカリだけしか見てないんだけどな。


「はは!!だから、何で俺に聞くんだよ。
知らねーよ」

陽平は笑ってる。
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