一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
そしていよいよ今日はホワイトデーだ。

妊娠中の麗に遣いを頼む。

「麗」

「はい」

「タクシーで、役所に行って婚姻届をもらってきてくれ」

「はい?」

「だから、役所に行って婚姻届をもらってきてくれ」

「誰と誰の?」

「は?俺とヒカリのに決まってんだろ」

「ちょちょちょちょ!!もっかい言ってくれる?」

「だから、俺とヒカリだ」

「えーーーー!?」
うるせぇなぁ。

「いつから!?は?え?どゆこと!?」

「今日中に頼むな。俺は忙しいんだ。」

そう言って俺は無理言って、ギリギリ納品を間に合わせた指輪を受け取りに向かった。


これでよし。
指輪も無事に受け取った。


麗も、ちょうど役所からタクシーで戻ってきた。
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