一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
こんな、触れるだけのキスをしただけなのに、心臓が爆発的な動きをしていて、照れてしまう。

それは、塁も同じだったらしく、

「ヤバいな。」

そう言って少し顔を赤らめて、クスクス笑ってる。

「うん。ヤバすぎる」

そしてギューっと抱きしめ合う。
お互いの心臓の音が忙しく鳴り響くのが聞こえてきて、また顔を合わせて笑った。

「ヒカリ。幸せにするから」

「うん。私も。塁を幸せにする」

そして、私達は何度も何度も、触れるだけのキスをして、抱きしめ合って、目を合わせて笑い合った。

それだけで、こんなに満たされる。
いびつだったパズルのピースがピタっとハマったかのように。
< 154 / 277 >

この作品をシェア

pagetop