一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ


秘書の冨樫涼太さんは、話しやすい雰囲気だったな。
副社長の神楽純平さんは、何か内側からすごいオーラが漏れていた。

この俺でも、正直怯みそうになった。

しかも、あの副社長、握力強すぎだ。
いくらガタイがよくて、
力があったとしたって
手の骨、一瞬で捻り潰されるかと思ったぞ。

あの後しばらくビリビリしてたんだからな。


それにしたって、何で麗は急に逃げたりしたんだ?
間違いなく逃げたよな?


知り合い?
いや、んなわけないよな。

向こうも、何も言ってなかったし。

おめでたか?なんて聞かれた時は、妹相手に背中がゾワっとしたし、正直かなり緊張したから、妻じゃなくて妹って言いそうになった。
怪しまれたか?

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