一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
そして、皆んなとお別れの挨拶をすれば、塁さんは来た時のように、助手席へ乗せてくれた。

「へへへ。塁さーん。ありがとう」

私は塁さんの体温が恋しくて、手を握った。

塁さんは、一瞬驚いた顔をしたけど、振り解く事はしなかった。

「ったく。飲み過ぎだ。どんだけ飲んだんだよ」

「ふふふ。たくさん飲んだー。楽しかったんだもーん。」

すっかり敬語もどこかに飛んで行ってしまう。

「そうかよ。良かったな」

そう言って、塁さんはもう片方の手で頭を撫でてくれた。

塁さん、、、。

そして塁さんを見つめる。

塁さんの、瞳が揺れてる。

前も、ソファーで塁さんと目が合った時、こういう顔してた。

男の顔。

兄の顔じゃない。

男の、、顔。

私の心臓が、酔ってるからかドキドキとうるさい。
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