優しい愛で溶かされて
2.再開
❁⃘*.゚
今日も朝の通勤ラッシュの満員電車に乗揺られながら、私は昨晩の事を考えていた。
昨日はあれからギリギリ終電に間に合って、鬼のようにご飯を食べ、お風呂に入り、今日の会議で発表する資料に軽く目を通したあと、ベットにもぐった。
疲れていることもあってだろうけど、いつもならなかなか寝付けない夜が昨日はあっさりと眠りにつけた。それもきっと、あの仏のような人の優しさのおかげだろう。
心做しかいつもより足取りは軽く、死ぬほど嫌いな満員電車も今日はなんとなく我慢できる。
会社の最寄り駅に着けば、そこから会社まではもう一瞬だ。人混みに流されながら、今日も私と同じように労働する人がこんなにもいるのか〜なんて内心他人事のように考えながらコツコツとヒールを鳴らした。
昨日課長に任された資料も、今回は何気に自信がある。こんな私でもできるんだっていう事を課長に見せつけてやるんだから。
会社のオフィスにたどり着き、デスクに自分の荷物を置いた後、私は作成した資料を手に持ち、課長の元へと向かった。なんせ会議は朝一で行われるとのことだから、早めに話をしておかないと。