繊細な早坂さんは楽しむことを知らない
「越智さんも喜ばれますね」
「賢太の都合のいいときに俺から渡しておくよ」
「何から何まで、ありがとうございます」
「いや。早坂さん、今日はこのまま帰る? よかったら、ランプ見ていかないか?」
ポケットにハンカチを戻しながら、秋也はそう言う。
「ランプって、前に見せてもらった?」
「気に入ってるなら、プレゼントしようかと思ってさ」
「えっ、プレゼント? そんな……良くないです。何の関係もないのに」
そう口にして、奈江は失言したことに気づいたが、もう遅い。
相手の気持ちを考えすぎて、傷つけない言葉選びに苦戦するうちに何も話せなくなることもあれば、こうして不用意な言葉を言ってしまうこともある。口下手という言葉では解決できない浅はかさに情けなくなる。
秋也は唇を歪めて笑うと、「関係……ないか」とごちる。
「あ……、あの、そんなふうに良くしてもらうような関係じゃないからって意味で……」
「まあ、要約すると、何の関係もないってことだよな」
くすくす笑うから、怒ってないんだとホッとする。
「じゃあ、少しだけ見せてもらってもいいですか?」
お詫びじゃないけれど、寄らせてもらおう。
おずおずと言うと、うれしそうにする秋也とともに吉沢らんぷへと向かった。
「賢太の都合のいいときに俺から渡しておくよ」
「何から何まで、ありがとうございます」
「いや。早坂さん、今日はこのまま帰る? よかったら、ランプ見ていかないか?」
ポケットにハンカチを戻しながら、秋也はそう言う。
「ランプって、前に見せてもらった?」
「気に入ってるなら、プレゼントしようかと思ってさ」
「えっ、プレゼント? そんな……良くないです。何の関係もないのに」
そう口にして、奈江は失言したことに気づいたが、もう遅い。
相手の気持ちを考えすぎて、傷つけない言葉選びに苦戦するうちに何も話せなくなることもあれば、こうして不用意な言葉を言ってしまうこともある。口下手という言葉では解決できない浅はかさに情けなくなる。
秋也は唇を歪めて笑うと、「関係……ないか」とごちる。
「あ……、あの、そんなふうに良くしてもらうような関係じゃないからって意味で……」
「まあ、要約すると、何の関係もないってことだよな」
くすくす笑うから、怒ってないんだとホッとする。
「じゃあ、少しだけ見せてもらってもいいですか?」
お詫びじゃないけれど、寄らせてもらおう。
おずおずと言うと、うれしそうにする秋也とともに吉沢らんぷへと向かった。