望まれない花嫁に愛満ちる初恋婚~財閥御曹司は想い続けた令嬢をもう離さない~
三月七日。その日は美紅の十一回目の誕生日だった。
『美紅、誕生日おめでとう』
放課後の学園の裏庭で、史輝が赤いリボンが付いたラケットを美紅に差し出した。
『うわあ、すごく可愛い!……史輝くん。これどうしたの?』
美紅がワクワクした気持ちで両手を延ばしてそれを受け取ると、史輝が優しく微笑んだ。
『軟式テニスクラブに入るって言ってただろ? 自分用のラケットが有った方が上達すると思うから。美紅の好きなピンクのラケットにしてみたんだ。気に入った?』
『うん……史輝君、ありがとう』
美紅は思わず涙を零しそうになった。それくらい嬉しい出来事だった。
一年前に美紅の母が亡くなり、伯父に引き取られてからと言うのもの、美紅の生活はガラリと変化した。
優しく守ってくれた母親はいなくなり、代わりにいるのは美紅を怒ってばかりの怖い人たちばかり。
通っていた地元の小学校から、史輝と百合華たち京極グループの子息令嬢が通う私立校に転校させられたが、クラスメイトになぜか初めから避けられてしまい友達がひとりもできないでいた。
『美紅、誕生日おめでとう』
放課後の学園の裏庭で、史輝が赤いリボンが付いたラケットを美紅に差し出した。
『うわあ、すごく可愛い!……史輝くん。これどうしたの?』
美紅がワクワクした気持ちで両手を延ばしてそれを受け取ると、史輝が優しく微笑んだ。
『軟式テニスクラブに入るって言ってただろ? 自分用のラケットが有った方が上達すると思うから。美紅の好きなピンクのラケットにしてみたんだ。気に入った?』
『うん……史輝君、ありがとう』
美紅は思わず涙を零しそうになった。それくらい嬉しい出来事だった。
一年前に美紅の母が亡くなり、伯父に引き取られてからと言うのもの、美紅の生活はガラリと変化した。
優しく守ってくれた母親はいなくなり、代わりにいるのは美紅を怒ってばかりの怖い人たちばかり。
通っていた地元の小学校から、史輝と百合華たち京極グループの子息令嬢が通う私立校に転校させられたが、クラスメイトになぜか初めから避けられてしまい友達がひとりもできないでいた。