塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
──ほんとに散らかってる。どうしよう。ドン引きされる。
たすくと暮らしていた頃は、人様の家に厄介になっているという思いから、チリひとつ、髪の毛一本残さないようキレイに暮らしていたけれど、一人暮らしをしてから元来のだらしなさが思い切り出ている。全開と言っていい。
「どどどどうぞ」
ええいままよとドアを開け招き入れる。脱ぎっぱなしの服とか、読んでいる途中の本とか床もテーブルもとっ散らかっている。
「うちにいた時はキレイ好きっぽくなかったか?」
「いや、実はそうでもなくて」
もともと他人だった人の家に暮らすのは緊張の連続だ。本来の自分はだらしなくて、散らかっている方が落ち着く。