塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
「……ひなたっていうより日陰って感じだな」
たすくが、小さく呟いた。
日の当たる場所より、日陰のほうがお似合い。まぁ自分でもそう思うけれど、他人に言われたのは初めてで呆然とする。
気落ちしたままトボトボと学校で向かう。
制服が間に合わず、前の学校のブレザーを着ていったから余計に注目されて無駄に緊張が増してしまった。それに近所の姉妹が着たお古の制服は前の学校でも浮いていたから、私立の上等な制服の中では特に浮いている。
──ヤバい。もう間違えた。