塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
配属されたクラスは、転校生が珍しいらしくざわついていた。
「天海日向です」
苗字が変わったばかりで、旧姓を言いそうになったけれど、間違えなかった。よくやった私、と冷や汗をかく。
表情を見られないよう普段から目にかかるくらいに前髪を伸ばしていてよかった。
ガチガチに固くなって、小さな声しか出ないひなたをみんなが凝視している。新参者を見極めているのだ。
こいつは嫌な奴ではないか?
クラスの調和を乱さないか?
警戒心と好奇心の入り混じった視線が痛い。そのうちひそひそと女子たちが話し出す。